「できるかもしれないけど、できないかもしれないね」





「できるかもしれないけど、できないかもしれないね」

 こんなわけのわからん日本語をどう解釈すればいいんだ? 「できるかもしれない」ならわかるし、「できないかもしれない」でもまだわかる。それをふたつ並べるのってなんなんだ?
意味がわからん。

 翻訳するなら、「どうにかしようという気はないけど、ひとつだけはっきりしていることは、どんなことがあろうとも責任だけはとらないってことだよね。失敗した時に責任追及されないんなら、結果も経過もどうでもいいだけどね、あたしには。」と、いったところか?
究極の責任逃れ?
気持ち悪い。「なに、こいつ?」という蔑視を通り越して、嘔吐感を呼ぶ程に、「気持ち悪い」。
うげぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・。

はっきりわかるのは、こんな科白を吐く奴を信用する奴はいないだろうってことだ。「損せず得とれ」とばかりに、こちらに「損」を押し付けて来る奴に決まっているから。こういう輩は、日々吐き続ける責任逃れの饒舌の中で、信用をすり減らし続けることだろう。

 まあ、彼女の人生の究極の目標である「責任回避」は成し遂げられるのかもしれない。なぜなら責任ある任務を与えられることが早晩なくなるから。