ティム・バートン「アリス・イン・ワンダーランド2D」へ行って来た。
つまんなかった。
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歌舞伎町ミラノ座で、客は10名いくかいかないか。うち四名は外人さん。外国語で喋ってた。何語かわかんない外国語。チケット売場で、「3Dではないですが?」と念を推された。それをみみざとく聞きつけた僕の後ろの女子二名、「3Dじゃないから、こっちへ来たんじゃんねえ?」。お嬢さん方、よく分かってらっしゃる!
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映画はつまんなかった。つまんなかったから、シュワンクマイエルのアリスや、ディズニーアニメのアリスが見たくなった。特に後者。確か三鷹オスカーで見たんだと思うけど、吹き替え版だったんだよなあ。芋虫が、口から「whoooo..」とか煙を吐き出しつつ、「だれ.....」と日本語でつぶやいていてイラっとしたのをよく覚えている。字幕版で見たい。
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帽子屋の「カラスと書き物机はなぜ似ている?」の原語が思い出せなくてイライラ。この科白、小説で読んだ時もなんだかわけがわかんなくて、英語だと韻を踏んでるのか? と気になって調べたおぼえがある。今回も気になったが、思い出せないし、聴き取れないし、イライラ。三十年経ってもなんの進歩もないねえ。無駄に年ばっかりとってる。
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調べたら、一発で出た。
The Hatter opened his eyes very wide on hearing this; but all he SAID was, `Why is a raven like a writing-desk?'
http://www.literature.org/authors/carroll-lewis/alices-adventures-in-wonderland/chapter-07.html
webは便利だねえ。蔵書が全部電子書籍になればどんな本でもこんな感じで検索できるんだろうなあ。いや、Googleブックスの方がいいんだよね、蔵書は家にあるんだもん。電子書籍だともう一度買い直す必要が出て来てしまう。然も、コピペできないらしいし。
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帽子屋チェシャ猫毛虫白ウサギ三月うさぎたちが格好良過ぎ。アリスも人格者だし。アリスは高慢なやな奴で、他の有象無象もにたりよったりってのが、あの話のミソだろうに。画面がひどく薄暗いのは3Dを想定してか? SFX伝統の薄暗さか?
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アリスって下着だったか??? そんな描写なかった気がするんだが。ルイス・キャロルは、実在のアリスの下着姿写真撮ってる訳だが。
それにしても、ティム・バートンの解釈が正しければ、東京都では「不思議の国のアリス」も非実在なんとかのなんとかってのに触れて、出版禁止になるってことなんだろう。女子美なバースコーディネーターに言わせれば、ルイス・キャロルは認知障害なのだろうし。さらに、アグネス・チャンらの画策が成功すれば、児童ポルノの単純所持を口実に、日本国内で「ふしぎの国のアリス」を持ってると逮捕されちゃう。マカオかどっかまで行かないとルイス・キャロルもティム・バートンも見れない国になる訳か。
「たちあがれ」以前に、だいじょうぶなのか日本?!
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もっともティム・バートンのアリスは、「おかしいと言われるのは天才の証し」っていうのが主張低音にあるので、バースコーディネーターやらアグネス・チャンやらのヒステリックな迫害活動は、臨むところなのだろうが。
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映画終って外へ出たら、歌舞伎町が閑散として人気もない。
気づけば、オデオン座も閉館してた。知らなかった。
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人通りはほとんどない。ビニール傘さした客引きがいっぱいいた。客引きはいっぱいいたが通行人に声をかけてる様子はなかった。あれもなんか規制があるんだろう。
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出版統制、歌舞伎町壊滅...。なにが「たちあがれ日本」だ。綱紀粛正を口実に東京を引きずり倒そうとしてるのが石原都政じゃないか。東京だけではものたりなくて、今度はニッポンか? なんか怨みでもあるのか? ニッポンに対して?
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内田百�/一條裕子「阿房列車 2号」を読んでたら、スピグラが出て来た。
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朝食
コールスローとジャガイモ入り野菜スープ。
コールスロー、バルサミコ酢をかえたら全然美味くなった。でも考えてみりゃあ、甘みが足りなかったんだから、砂糖使えばいいのかもしれんが。このバルサミコ酢がなくなったらやってみようか。
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夕飯
もやしピーマンニンジンネギを胡麻油で炒めてスープストックを加えて、さらに経堂オオゼキで買った「ゴーヤチャンプルーの素」ってもので味付け。低タンパクごはんと。
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