2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

あの頃のミュージアム

最初に平木さんにあったのって、はじめて川崎市市民ミュージアムへ行った時。 「おまえか、履歴書に似顔絵貼って来たのって? ワハハハハハ」っていうのが第一声だった気がします。その時は「なんでこのおっさん、そんなことで笑うんだろ?」と思ったのを覚…

これより悲しくは考えていない

きびしい調子のものよりも何か優しい非常に愉快なものの方がモーヴの想い出には適当なような気がしたのだ。 『死人を死んだと思うまい 生ける命のあるかぎり 死人は生き、死人は生きてゆくんだ』 僕はこんな風に感じている、これより悲しくは考えていない。 …

杉田真珠のこと

「杉田真珠」のことを考えているのだろう。 若しくは「杉田真珠的なこと」のことを。 彼女の悲劇は、ひどく陳腐で、笑いごとに映る。 悪い。悪いが、笑えてしまえるものは笑えてしまえる。 他人の悲劇なんてそんなものなのかもしれない。 でもやはり笑い飛ば…

壁と卵

Please do allow me to deliver a message, one very personal message. It is something that I always keep in mind while I am writing fiction. I have never gone so far as to write it on a piece of paper and paste it to the wall: rather, it is …

米朝丼

――――これぐらいのどんぶり鉢の中へ 炊きたてのまだじゅうぶんうめてないあつーいごはんを放り込むのやな その上へぽんぽんぽんっと卵を五六個割って 白身をどけて黄身だけ上へ載せる 鯛かなんかのいちばん身のええところをぶつぎりにして上へ載せてな そこの…

犬みたいに孕んだんやさか犬みたいに生んだらええのに

わし、ムッとしたさか、犬みたいに産んだらええのに、と言うたったんや。本当は、犬みたいに孕んだんやさか犬みたいに生んだらええのに、と言いたかったけど、 中上健次「野生の火炎樹」ISBN:4081450099

ニッポンの不倫、おフランスの不倫

1) 山本モナも復帰してるのか。 なら、「不倫は問題ない」っていう社会通念なのだろう。 とすれば、「不倫」と表記することこそ、いかんだろ。 「婚外恋愛」とか「婚外性交」とか書きゃあいいんだ。 そういえば、元妻の妊娠がわかり、結婚の意思を元妻の両親…

果物ナイフ一丁で捨て身の暴挙

「損はしたくない」「得にならない」「上手くやらなくちゃ」。 リーズナブルでごもっともな心がけだ。 創意工夫だけでなにがどうなるものでもないのだが、果物ナイフ一丁で捨て身の暴挙に出るなんてそうそうできるものでもないのだろう。 近代美術から杉田真…