で、いくら儲かるの?


mixiから)
☆「プレカリアート」という言葉が定着しつつある様子。この手の新造語って好きではない。「フリーター」からして未だに抵抗がある。しかし、「フリーター」は、ここまで定着したら、使うしかなかろう。「プレカリアート」は、もうちょっと様子見かな? 「ルンペン・プロレタリアート」っていう古い言葉の方が好きだし。

松沢呉一さんがなにやら動いている様子。フリーライターの互助組織を模索している様子。これは期待してしまう。いや、期待してないで、自分たちの方もやれって話なんだけど。

☆慢性的な出版不況に加えて公序良俗をたてにした出版規制のために、フリーライター、漫画家たちが、喰えなくなって来ている様子。松沢呉一が喰えなくなってるってことは、殆ど誰もが喰えなくなってるってことだと思う。そこで「なんとかしよう」と模索している様子。なんのためらいもなく「生活保護受給」が視野に入っているあたりがなんとも頼もしい。

松沢呉一の動きは、彼が発行しているメルマガ「マッツ・ザ・ワールド」の中で報告されている。詳しくは、・・・・・。どこにも情報ないんですよねえ・・・・・。 mixi内のコミュがいいかな? http://mixi.jp/view_community.pl?id=35465
(年3回しか読者を募集しないというある意味理不尽なメルマガであります。「このまま、松沢呉一に洗脳されてしまうのでは・・」と思う程に面白くて感染力の強い内容なんですけどね。)

松沢呉一が問題にしている「フリーライター」「漫画家」と、僕が所属している「写真」との大きな違いは、「写真」の場合にはいちどとして「喰える」「元がとれる」様相がなかったこと。「出費を抑える」がそもそもできることのすべてだった。
「ぜったい場代の自腹を切らない=20万も、30万も、回収の見込みのない金を取られてたまるか!」という立場が、せいぜいだった。

☆「フリーライター」「漫画家」らにとっては、未来形の恐怖として語られている「副業としてフリーターをしつつの希望職種への就業」は、写真家にとっては、現在形であり当然未来形である。今のところ、日本国内で美術系の写真で収益をあげて生活をしていける見込みはない。よって、収益をあげる以前に、無駄な出費をしないことをまずめざして動いていくしかない。

☆「あきらかに無駄な無駄遣いをしない」。これがまずひとつめの目標であり、それと同時進行として、不安定雇用の中を殺されずに乗り切る、という目標が掲げられる。
 こっちは、写真だ美術だという話ではないので、「フリーター労組」に関わりつつ、いちフリーターとして、動いていくのがまっとうなあり方だろう。

☆まずは「ギャラリー代という出費を如何に抑えていくか?」あたりからはじまるのではなかろうか。
 もしくは、「出費に似合ったリターンがあることを確認していくこと」あたりが大変に重要なことだと思う。

☆「2週間で20万? 高いですよね?」「 で、20万を投資すると、いくら儲かるのですか?」。
美術だ発表だの美辞麗句には、絶対ごまかしがある。美辞麗句にだまされるような輩になんの美術ぞ? なんの発表ぞ? まっとうな経済感覚で問い返さねば、話もなにもはじまらない。

☆9月からはじまる授業は、「21世紀について」にするつもり。最悪のはじまり方をしているし、殆ど希望もどこにもないのが現状だけど、それが21世紀という今なんだよ、っていう内容かな? 今年はめげずに最後まで手を抜かずに行きたいです。
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〈コメント〉
2006年08月10日
23:59
YA/DA
(ギャラリーで展示をすることのメリットについて)
3〜4回つづけると、「美術手帖」に記事を載せてもらえる可能性があります。
あと、あきらかにいいもの(コンペくらい通りそうな、審査員のメンツにかかわらず佳作以上にはなりそうな作品)だと、レジデンスの話が来たりした例があります。
 その20万〜30万を払わないと「美術手帖」に載らないっていう問題はありますよね。でものったところでリターンはないです。「美術手帖」は原稿料も払ってないっていう噂もあるけど、真偽のほどは知らないです。でもそんな経営収支なんでしょう。
 あ、そうか。写真だと「日本カメラ」「アサヒカメラ」の巻頭ページに写真が載る可能性もあるみたい。
 問題は、「美術手帖」「日本カメラ」「アサヒカメラ」に載ることによって、コレクター(月々20万円以上=年最低300万円以上買い上げてくれるパトロン)をゲットできる可能性がないことです。ほんとのところ、年500万以上買い上げてくれないと普通の家庭生活は営めないんだけど。
 よって、ギャラリーへの支払いに貯金をはたくことによって、なんらかの前望が開ける可能性は「ない」です。

2006年08月11日
00:05
YA/DA
失礼。間違ってるや。
ギャラリーの取り分が、50パーセント(!)あるので、最低でも月40万円=年500万円。アーティストが普通の生活(車に乗って、子供を学校へ通わせて)をするためには、展示によって年1000万以上買い上げてくれるパトロンをゲットできなければ、意味ないですね。

2006年08月11日
00:47
YA/DA
不動産が物件が捨て値になる可能性がちょっとあるので、そのあたりが希望です。ただ、ギャラリーさんたちもやっぱりその辺りには気づいていて(なんと言っても彼らは不動産又貸業者ですから)、「オルタナティブ」とかいう名目で集金しようと触手をのばしてる様子なんですけどね。
 あと、直接、マーケットが確立している欧米へ行ってしまうという手はあります。むこうのマーケット大してレベル高くないです。こっちでちょっと評判が出るような人が、むこうに居着けば、やっぱり評判がでます。
 ただ、日本との大きな違いは、評判がでれば、収入になる点! 出稼ぎ? 移民? これはありです。だって、いくら日本日本って威張ったって、芸術家が生活できないんだもん、魂も国籍も売っぱらって、出稼ぎするしかないです。沖ノ鳥島靖国神社だ以前に産業をくれってことです。