2010年代は無事には済まない


ついでに美代多地区の試験所まで書類を持っていってくれと頼まれる。美代多地区がどこだかわからないが漠然と反対方向だということはわかる。車でもあれば、すぐなのだろうが、こちらは徒歩だ。面倒だな・・と思ったけど、断るのも面倒だったので引き受けた。駅まで出て、支線に乗り込む。四人掛けボックスシートが両側に並び、その間にはとても狭い通路しかない列車。座席はとても狭くて窮屈でほぼ全部埋まっている。右手まん中あたりにいる二十代後半くらいの女性が、かがみこみ口を覆うようにして携帯電話をかけ続けている。かなり声は大きい。左手前方に座っていたサングラスをかけた若い細身の男が立ち上がって、列車の中では電話はするなと、女性にむけて注意する。女性は電話をかけながら目線だけそっちにおくりおじぎをしながらも話し続ける。どうも彼女の娘が行方不明らしい。○○カントリークラブ近辺にいることはわかっている様子。再び、サングラスの男が立ち上がり、左手後方に座っていたサングラスの太った男に「おい」と声をかけて、○○カントリークラブの管理人に話しを通せと命令する。太った男は「へい」と返事をしてすぐに携帯を取り出し管理人を呼び出し、恫喝をまぜながら、すぐ捜索するように、発見できなければ、管理会社側の責任問題である由を大声でまくしたてて、ばちんと携帯を切る。太ったサングラスの男は、女性に声をかけ、もう安心していいと告げる。携帯を切って、男のやりとりを聴いていた女性は、ぞんざいに礼を言うとまた携帯を開いて、どこかへ電話をかける。どうやら彼女の娘はB××陸橋の脇あたりにいるらしい。その陸橋はこの列車の進行途中にある筈。



 真面目な話。日本の存続危機が訪れるのは、2008年頃の気がする。あんまり根拠はないけど。
 もうひとつ。
 地球環境の激変が完成するのが、2030年頃。これは、アラン・リピエッツっていうフランスの環境経済学者が出してる予想。これから三十年位の間に、氷河期と現在との変化くらいの変化がある筈。だから、それまでに地峡上で人類が生活できる場所が極端に少なくなる。 と同時に、人口爆発も同時に進行するから・・・。 2010年代は無事には済まないってことじゃないかな?