「雅/山」谷口雅:山田大輔 写真展


061203
14日から写真展をやります。二人展です。二人展ですが、二人とも個展のように準備を進めています。タイトルは個別であり、DMはそれぞれがつくり、12月3日現在、お互いのプランをよく知りません。
 グループ展というのは、すべからく人間関係を悪化させます。ある意味、場所の取合いであり、ある意味、負けてたまるか合戦になるからです。常々、「友人とグループ展はしない方がいい」と考えています。
 谷口雅と山田大輔は、いわば「師弟関係」にあります。山田大輔は、東京綜合写真専門学校研究科で、谷口雅から写真を教わりました。口頭ではいつも「谷口雅の弟子です」と名乗っています。よって「師弟関係」にあります。が、この「師弟」、殆ど趣味の一致をみません。谷口雅は、甘味が好きで酒を飲みません。山田大輔は、甘いものが嫌いで大酒飲みです。また、意見の一致を持つことも稀です。写真、映画、小説、TVの話をしても、ほぼ興味はすれ違います。谷口雅は、泉鏡花が好きで夏目漱石に興味がありません。山田大輔は、泉鏡花に興味が沸かず夏目漱石には心酔してます。谷口雅は、ヨーロッパ文学幻想文学SF等のマイナー文学に通じており、「資本論」に関心がありません。山田大輔は、古典的名作にしか関心がなく、何かというとマルクスマルクスと口走ります。
しかし、谷口雅と山田大輔は、この十余年、それなりに良好な関係は保って来ました。「お互いなるべく関わらない」という方法でもって。
その二人が、ガチで二人展をやる。・・・・・どうなるのでしょう?

ふたりに何か共通のものがあるとすれば・・・・・とつづくと安心できるのかもしれませんが、今のところ思い浮かびません。思い浮かばないままに、二人展に突入します。
交通至便とは言いがたい、辺鄙なギャラリー&カフェへわざわざお越しいただく以上、ご足労分に報いられるものにはしたいと思っています、山田大輔は。

「乞うご期待」と、言い切ってしまいましょう。



東京綜合写真専門学校は、横浜日吉にある小さな写真の学校です。
http://www.tcp.ac.jp/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E7%B6%9C%E5%90%88%E5%86%99%E7%9C%9F%E5%B0%82%E9%96%80%E5%AD%A6%E6%A0%A1


061214
さて、今日からです。
12時から搬入です。
上手く行けば、3時の営業開始までには出来ると思います。
上手く行かないと、営業時間がはじまっても展示作業中です。
上手く行かない方が見ていて愉しいかもしれないので、早く行ってみるのも一興かと。
さてさて、どんな展示になるんでしょう?
やる人間が一番愉しみにしてるのかもしれません。
全然想像できないんだもん、この二人展。


061214
展示して来ました。思ってたより全然普通でした。校長が、「ぜんぜん、違和感がない・・・おもしろくない・・・」とぶつぶつ言ってました。


値段の内訳について、誤解があったので、補足。
「ギャラリー使用料 0円」というのは、「現代ハイツは、フリー・スペースである」ということではありません。「今回、山田大輔は、ギャラリー使用料を負担していない」ってことです。書かなきゃわかんないんだから、加算しといても良かったのですが、「正札、掛け値なし」ってことで、「0円」としてます。本来ならば、ギャラリー使用料「90000÷2÷15」円がそれぞれに加算されて計算されることになります。ギャラリー使用料2週間90000円、コミッション料(ギャラリーのマージンということです。テラ銭? なんていうの? よくわかんない業界的上納金)30%っていうのは、破格です。20万(!!)、50%(!!!!)が、業界標準かな?
原価とその他の雑費から「定価」を算出してる方法は、ニッポン資本主義市場の不文律たる「原価×3」の適用と応用です。「応用」の方は、勝手な解釈で、古来ニッポンの諺、「薬、九層倍(くそうばい)」から、「×9」で出してあります。
値段の差異は、芸術的価値の多寡によって決定しました。掛け値なしです。

十二月十四日より三十日迄
午後三時より午前〇時頃迄
水曜 休
現代ハイツ GalleryDEN
東京都世田谷区北沢1-45-36
tel 03-3469-1659
●東北沢・池ノ上駅より4分
下北沢駅より10分
http://www.gendaiheights.fc2.com/

谷口雅 :写真家/写真評論家 
1949年生。福岡市博多出身。東京綜合写真専門学校校長
経歴:
http://myb.vox.com/library/post/%E7%B5%8C%E6%AD%B4.html
http://note.myb-jp.com/


山田大輔:写真家 
1966年生。名古屋市栄出身。東京綜合写真専門学校非常勤講師
経歴:http://www1.odn.ne.jp/~caa31720/profile.html
http://www1.odn.ne.jp/~caa31720/