「桜の園」展、搬入日です。
見事に晴れました。
天気にはまだ見放されていないようです。
あと、ばるぼら「岡崎京子の研究」って本が面白くって面白くって面白くって。
ある意味、「マンガ研究」の訳だけど、マンガ研究たちのマンガ研究と違って、文化史の横糸の存在がきっちり書かれているから、普通に文化史として面白いです。
「岡崎京子の研究」は、文献学的アプローチとでも言えるような本なので、殆ど書面になった史料限定でしらみつぶしに網羅していってますけど、同じ著者の「NYLON100%」の方は、オーラルヒストリー全開で、こっちも面白いです。「80年代東京渋谷ってこんな場所だったのかあ」と。
もう読み始めたら止まらない感じ。鉄ヲタが時刻表読み込んじゃうのってこんな感じなのかも・・・と思いながら、ルーペ使って図版拡大しながら読み込んでます。
ばるぼら「岡崎京子の研究」を読む。素晴らしい充実ぶり。岡崎京子の文献目録追いながら、80年代の東京サブカルシーンの雰囲気が追体験できる感じは素敵。これが文化史の醍醐味だよなあ。
https://twitter.com/YA_DA/status/223885470277451780
ばるぼら「岡崎京子の研究」熟読。やめられないとまらない。テツヲタくんたちが、時刻表読み込むのってこんな感じなのかも。「アトミック学園」のネタもととか(そんなものがあったとは!)、蓮實重臣とのつながりとか。拡大鏡使いながら図版を見てる。大宅文庫や国会図書館行ってみたくなるねえ。
https://twitter.com/YA_DA/status/223996984577638401
「ジオラマボーイ・パノラマガール」にも未収録のエピソードがあるんだ。え? 「唇から散弾銃」って「ジオラマ・・」と同時進行なの? もっと後なんだと思っていた・・・等、切りがない。
https://twitter.com/YA_DA/status/223999358838902787
「岡崎京子の研究」を読みながら、ばるぼら「ナイロン100%」を読み出したら、こっちも止まらない。ひたすらつづく固有名詞の羅列。これがなんとなくわかるんで読み込んでしまう。別に80年代ニューウェーブなんて興味ないんだけどさ。ここまで来ると小説かもしれない。
https://twitter.com/YA_DA/status/224101554590982144
松任谷由実が、80年代の終わり頃、「80年代の東京について詳しいのって、60年代のパリに詳しいとかそういう感じでステータスになるかも」って言ってたけど。こういうことかもねえ。
https://twitter.com/YA_DA/status/224102018447458304
「NYLON 100%」や「岡崎京子の研究」の脇に、「苦役列車」を置くと、西村賢太の言う「青春の落伍者」の意味は鮮明になるだろう。しかし、西村賢太の私小説もこのくらいの密度がないと小説としてどうなんだろうと思うんだが。C調なダメが売りの私小説に苦言を呈してもはじまらん訳だが。
https://twitter.com/YA_DA/status/224106553433800704
自分の展示忘れそう。
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