親切なおばあさんについて

親切なおばあさんがいる。
世田谷でも杉並でもいい、入り組んだ一方通行ばかりの住宅地の路地をさっきから乗用車がぐるぐるまわっている。おそらくは幹線道へ出たいのだろう。そこに親切なおばあさんが居合わせた。おばあさんとして出来ることは、道順を教えてやることくらい。しかし道は余りに入り組んでいる上、おばあさんは車を運転しないので、複雑な径路を完全に理解している訳ではない。おぼろげな記憶で最善の努力を尽くして道順を教えるが、運転手に伝わっているかははっきりしない。乗用車と並走してやるのが一番確実なことくらいわかるが、まあムリだ。大雑把に教えて、あとは車の方でなんとかして貰うのを祈るくらいか?
「親切なおばあさん」が教師で、「車」が学生だ。

桐野夏生「OUT」読了。
いろんな願望が透けて見える小説。「夫は死ね、姑は死ね、美人は不幸になれ、見栄張りのバカ女は殺されて肉塊にされてしまえ。43歳主婦のことを本気で恋する美男でひきしまった体つきの真面目な日系ブラジル人青年は生きていてヨシ。若くない男は死ね」等々。くわえて、43歳大卒元正社員一軒家住まいのパート主婦は、5700万持たないと今の生活から逃げる気にならない、ってことのようでもある。
女衒の部屋の描写とかリアリティーあった。ホストとかの部屋はだらしなく掃除してなくぐしゃぐしゃで汚かったが、武闘派ヤクザの部屋は、物もないし塵ひとつないような人が多かった。桐野夏生はそれを前科と結びつけているが、僕はヤクザ内で躾けられるんだろうと思っている。どうなんだろ? 弁当工場のラインも描写が細やか。働いてみたのかもしれん。新宿の地下の描写は意味不明。歌舞伎町から靖国通りを突っ切って伊勢丹側から地下街へ入る???? それを追いかけるヤクザが、青梅街道を越えて地下駐車場からまわりこんで捕まえる???? どこのこと書いてるんだか、さっぱり。
しかし、まあ、総括するなら、俗情にきれいにおさまる通俗小説なんだろう。通俗小説以外の小説があるのかって話もあるが。

阿部和重の新刊が出たらしい。Amazonじゃなくって実店舗で買いたい。なんとなく。

朝食


コールスロー(カテージチーズ50gニンジンピーマンタマネギ50gバルサミコ酢オリーブ油小さじ2づつ藻塩1.25g)、マッシュポテト(ジャガイモ200gオリーブ油小さじ2黒胡椒少々)、トマトジュース190g

マッシュポテトにオリーブ油を混ぜ込んでみたら、美味かった。オリーブ油は、クスクナ エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル。

夕食

椎茸とニンニクの芽のピリ辛炒め(椎茸72gニンニクの芽200gニンニク26gモヤシ100gニンジンピーマン50gコチジャン小さじ2コチュカル小さじ1胡麻油大さじ1)、マッシュポテト(ジャガイモ340g無塩バター30g黒胡椒少々藻塩0.5g)、リンゴ100%ジュース190ml

マッシュポテトの無塩バターを増やしたら、美味い。そりゃ美味いか。コチュカル小さじ1をあんまり辛いと感じなくなって来ている。でも増やさない方がいいだろなあ。コチジャン味が美味しい。味噌と砂糖で味付けするって手もあるか。

ジャガイモを主食にするとなると一日500gは食べるということ。週3.5kgなら箱買いできるのでは? と思って、楽天で5kg1050円の北あかりを注文した。注文してから送料が1050円であることを発見した。田舎の農家ってぼるよなあ。高円寺「高野青果」で500g強で368円を値引きして198円だから、北海道から買うより高円寺で買う方が安い。経堂近辺は良い八百屋あるのかな? 野菜しか食えないので、近くに良い八百屋がないと辛そうだ。マクド王将モスバーガーフレッシュネスバーガーは近所にあるが、もう僕の人生に無関係な施設になってしまった。

目がかすむなあ。



OUT(アウト)

OUT(アウト)

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