appel高橋辰夫の人品


☆appelへ。原美樹子さん関連のイベント。
すっげえ、気分悪いイベントでした。インタビューが下品だった。高橋辰夫の人品を疑ったインタビュー。最悪のインタビュアー。

☆しかし、そうそうダメダメ言っていてもつまらないので、どっかいいところはないかと考えた。
なかった。
採点すると0点。
 「イヒヒ」と下品に笑いつつ重箱の隅をつついてあらを探しては写真家をあざ笑うという構成のどこに得点の余地があろうか?
いや、そもそも質問しといて相手が答えてる途中で次の質問をかぶせるってどういう神経だよ? 聴く気がないなら、訊くな。問題外。0点。

☆J・ホラーってなんだよ? スタティックの使い方、間違ってないか? みうらじゅんが極点ってどんな基準だよ?等々・・・
 「逆に言うと」「やっぱり」「やばいですよね」を多用しつつ語られるしゃーしゃーとしてトンチンカンに流行遅れな言説は、ひたすら不愉快だった。

下司な笑いがとりたいなら、みうらじゅんの展示を企画すればいいのだ。みうらじゅんに断られそうなら、エピゴーネンがいるだろ(なにせ、高橋辰夫曰く、みうらじゅんは写真の片方の極なのだそうだから!)。高橋辰夫には、原美樹子とみうらじゅんの違いがわからないということなのだろう。そこで、「いとうせいこうみうらじゅん」のイベントにおけるいとうせいこうのまねをして、細部を拡大して聴衆の笑いを誘っていたのだろう。が、結果として、いかにいとうせいこうの突っ込み芸がある熟達と才能に由来するものなのであるかを実証してしまった。いや、いとうせいこうの突っ込みも面白くはない。面白くはないのだが、高橋辰夫のような下品さはない。「イヒヒ」とも笑わないし、70年代の囚人コントの衣装のような赤のボーダーシャツも着ていないし。 人品・品格を保つ努力なしに突っ込み芸は成立しえないことは、はっきりした。

☆スライドと音楽だけで十分だった。高橋辰夫がすべてをおじゃんにしていた。