なんにもわかってない奴

ご自身に何の落ち度もない患者さん
透析まで至ってしまっても、心を入れ替えて、真摯に治療に当たっている患者さん
そんな皆様にいらぬ偏見を植え付け、下らない誹謗中傷を誘う可能性のある内容であったことは間違ない話なのだと思います。しっかりと考えた上で、最大限の留意をすべきでした。

この度の騒動で嫌な思いをされた全ての方に心よりお詫び申し上げます。


なんにもわかってない奴。
あのね、「人工透析」って末期延命治療だからね。「心を入れ替え」ようが、「真摯に治療」しようが、「この患者の腎臓は快方に転じることがない」と腎臓内科の専門医が判断した場合、悪化を鈍化させる為に最後の手段として導入するのが「人工透析」。
透析導入後は、平均半年で死ぬわけだが、なんのかのとそう簡単には死なない。加えて腎不全は自覚症状がほぼ皆無なんで、わりと普通に生活できる。あと、慢性腎不全って、水分の排出ができなくなるから、患者たちの肌ツヤ良くって(本当は浮腫んでるだけだが)、健康な怠け者に見えるんだろ。これが、「毛が全部抜け落ちる」とか「やせこける」とかだったら、”本音”主義者たちも「速やかに死ね」とか言えないんだろうが。
この人の論で言えば、透析導入後に真摯に治療に専念されたりしたら、治療期間が延びて(最大で二十年くらいは続く)社会保障に於ける医療費は増大して、国庫に負担を強いるから、ダメでしょ。医療費等社会保障給付費を抑える目的で「死ね」って言うなら、透析導入後は速やかに死ぬのが望ましい。そして、「死ね」っていう結論がおかしいなら、そもそもの立論が間違ってることになる。
念のために繰り返す。
「言い方」「留意」「修辞法」等の問題ではない。そもそもの「立論」が間違っている。


しかし、「契約打ち切り」なんていう社会的制裁を受けてなお、論理の間違いって気付けないもんなのかねえ。やっぱりアレやね、学校行ってるうちに勉強しとかんといかんね。