写真をパースのインデックスで説明するのは、間違いだと今でも思っている。ロザリンド・クラウスも田中純も倉石信乃も、そしてパース本人すら間違っている。
写真は類似記号だろう。「パースの記号学」の米盛裕二が正しい。
「インデックス」をことさらに取り上げるのは、写真の「分離」を言うためなのだろうが。
事態は、フォトショップによるレタッチの全盛を見るにつけ、はっきりしている。
「似顔絵」も「肖像写真」も同じ手続きで了解されているし、誰も両者の区別なぞしてはいない。
「写真はイコンとしてのみ機能している」。
- 作者: 米盛裕二
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 1995/05/01
- メディア: 単行本
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