reasonable use of the unreasonable

Amazonで買ったジョン・ウォーターズの「Role Models」を読み始めたら、面白い。
今はYouTubeやらWikipediaやらがあるんで、こういう本を読むには便利だよねえ。15年前ならちっとも理解できなかっただろうに。「マンソンファミリー」からしてなんだかよくわからなかったと思う。

いろいろ思うところの多い本。
読了して、「ピンクフラミンゴ」や「ヘアースプレー」も見直してから書くべきなんだろうけど、Twitterにメモしたものを採録しておく。覚え書きかな? しかし、覚え書きするとそれで満足しちゃうのが最近なんだが。
ともあれ、以下、Twitterから。
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2010年06月01日(火) 22 tweets
ジョン・ウォーターズボルチモアって、白人優位のサバービアだと思ってたけど、黒人層が60%以上なのか。へー。未成年層が四分の一、貧困層が18%以上ってのもびっくり。サバービアな古い街が、急速にスラム化してた時期に映画撮ってたのが、ジョン・ウォーターズだったのかもなあ。
posted at 11:57:54

ジョン・ウォーターズが畏敬してるのは、テネシー・ウィリアムズなのか。意外。
posted at 12:12:34

テネシー・ウィリアムズも読んでないなあ。「ガラスの動物園」、読んだか。手塚治虫が「七色いんこ」で参照させてて、読んだんだよなあ。七色いんこもへんなマンガだったよな。
posted at 12:18:23

ジョン・ウォーターズ推薦の「bad」テネシー・ウィリアムズ作品。Boom!, Last of the Mobile Hot Shots, This Property Is Condemned, Noir et Blanc。見たい。
posted at 12:36:52

うげ、すげえ。YouTubeに、「BOOM」あった! すごい時代だねえ。

posted at 12:41:58

ジョセフ・ロージー! わけのわからん映画....


心安らかにジョン・ウォーターズを読む。
posted at 18:29:12

ヘルタースケルターってこんな曲なのか。

posted at 18:46:05

Amazonで、永久保陽子「やおい小説論」が届いた。面白そう。しかし、ジョン・ウォーターズやおい小説....なにやってんだろねえ、四十三にもなって。腎不全だっていうのに。
posted at 19:10:19

岡崎京子の「ヘルタースケルター」って期待はずれだった覚えがあるけど、どんな話だったか。まるで思い出せない。村上春樹1Q84」って、ヘルタースケルターか? なんかちょっと読んでみたくなった。いまさらながら。
posted at 19:30:07

ジョン・ウォーターズのMultiple Maniacs。どんな映画かさっぱりわからん...

posted at 19:34:58

Much of my fiction takes its character from a reasonable use of the unreasonable, though the reasonableness of my use of it may not always be apparent.
(FLANERY O'CONNOR "MYSTERY AND MANNERS" 1969)
posted at 20:22:34

「reasonable use of the unreasonable」。ジョン・ウォーターズのマンソン事件への関わりを読みながら、思い出した。彼が事件に対してもっている「罪」の意識って、事件をreasonableに扱わなかったことへの思いのようなが気がして。
posted at 20:24:47

ドストエフスキー「悪霊」のアナーキズム高橋和己「邪宗門」の大本教、でも本当のところなんでもよかったのかもしれない。ビートルズの曲の曲解だけで充分に暴走できるものなんだろう。
about 2 hours ago webから

糸柳和法」の周りで「現代アート云々」と書いている人がいて、いやで仕方なかった。unreasonableなもの=アートってどんな言い訳なんだ? 「夢』? なら、マンソンファミリーにも地下鉄サリンにも夢があったからアート? 冗談じゃない!
http://tinyurl.com/3t2jqh

ジョン・ウォーターズはおそらくどこかで線を引くことを知っていたんだと思う。犬の糞を喰ってみせるところまではヨシとするが、ショロン・テート、ラビアンカ夫妻殺害はそうではない、と。当たり前の線なんだが、でも割りと簡単にこの線って見えなくなってしまうものなのだろう。
about 1 hour ago webから
By now I certainly knew that what Leslie had done was anything but "art." Her participation in the LaBianca murders was a real atrocity that she could never make go away like a bad hairdo or a dose of the hippie clap. This was no youthful recklessness that today some baby boomer might turn into a nostalgic tattoo. No, this was fucking awful. I used to joke that "we've all had bad nights"; well, Leslie really had a horrible one! But of course the LaBiancas' night was much, much worse.

レスリー・ヴァン・ホーテン 1975


レスリー・ヴァン・ホーテン 1991


レスリー・ヴァン・ホーテン 2007


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レスリー・ヴァン・ホーテン」っていうのは、アメリカのカルト集団(っていうのか? )のマンソンファミリーの中で、ラビアンカ夫妻殺害事件(冷蔵庫に「ヘルタースケルター」って書いてあったアレ)の実行犯だった当時19歳(今は60歳)の殺人犯の無期懲役囚で、この人とウォーターズは、交流がある。(ってとこまで読んだところ)

なんかいろいろ思うねえ。
いずれにせよ、ジョン・ウォーターズ「Role Models」、とっても面白い。装丁も素敵だし。
http://www.amazon.com/Role-Models-John-Waters/dp/0374251479






Role Models

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