ユージン・スミスの焼き直し


Richard Prince × Larry Clark

ラリー・クラーク写真家って前もってどこがいいとかって評価されないとだめなんだ。なぜならそれと同じことを(自分も)試みることができるからね。結構、悲惨なことだがな。みんなセパスティーノ・サルガド(写真家)のことを誉めたたえるけど.... それが不快にさせるイメージでも気持ちよく受け入れられるのは、結局、彼の作品ってのはW・ユージン・スミスの焼き直しだからだ。きみが受け入れられないのは、写真家をそういった安堵感に導いてくれないからかもな。

(リチャード・プリンス「4×4」ISBN:4771302685 所収)