アルコール依存症の決め手

 アルコール依存症の決め手は、ひたすら、飲酒を自分でコントロールできるかどうか、で判断される。たとえば明日は朝から会社、いま午前2時だから、明日にひびくのでこのへんで呑むのはやめとこう、と決め、実行できるかどうかどうか。これである。
 私はこれができなかった。晩酌にはじまり寝酒となり、朝まで眠れずに呑み続け、8時過ぎに会社に「体調悪いので休みます」とか嘘の電話をして、さあこれで今日は暇になったとあらためて呑み続けるのである。こういうのを連続飲酒という。ついでにいうと、そういうのは暇になったとはいわない。
 こういう人は、たとえトータルで日本酒5合しか飲んでいなくても、黙々とおとなしく呑み続けていて、暴れず騒がず、せいぜい床を地虫がのたくり、一部が足から腕まで這い登ってくるのが見える程度であっても、立派なアルコール依存症である。

http://www.asahi-net.or.jp/~bh3h-smjy/zuiso/d386.htm