筆と硯


宮崎駿がiPad批判
ふん!
ぺかぺかのプラチック板の上に顔料のっけて、女子供相手のパラパラ漫画作って全能感に酔いしれとる輩が何を言うか。
紙と鉛筆?
片腹痛い!
筆と硯を使わんか!
論語」の素読も出来んくせに。
戦後育ちは何から何までなっとらん! 

この男も古希か?
良い機会だ。
これを機に心を入れ替えて本当の「漫画」へ転身することじゃ。
漫画とは、一枚の絵と、それに差し添えたほんの一言の言葉で、チクリと世相を刺すものじゃ。
近藤日出造を見習いたまえ。
あれこそが、「漫画家」というもの。

古希からホンモノの画家を目指して、万巻を繙き万里を行き董其昌となり画祖を為すなぞ無理かもしれんが、「漫画」程度なら、この男でも描けるようになるじゃろ。
鉛筆を筆に持ち替え、丁寧に硯に墨をすり、正座して、じっくりと世相を眺め、巷間の心揺さぶる本物の「漫画」を描くことをこころがけなさい。
そうすれば、おまえでも「漫画家」になって、新聞に載るようになるかもしれん。
精進しなさい。

あ、それから、「世相」を知るには、最近発売されたiPadが役立つそうじゃ。並んででも買うと良いぞ。



やァこんにちは〈第1集〉 (1954年)

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ソ連は笑う―ソ連漫画傑作集 (1980年)

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