若い子たちが遊びに来た

五月十五日

若い子たちが遊びに来てくれた。
「若い子」と言って、もう五六年前の若い子たちなので、みんなそろそろ三十代? 五六年前の東京綜合写真専門学校の学生たち。「教え子」という訳ではない。特に学校の時は教えてない。卒業後になんか教えてたって訳でもない。どっちかというと、僕が「遊んでもらっている」「時々、同伴して貰っている」子たち。

朝食


コールスロー、吹かしたジャガイモにバター、トマトジュース。


椅子が足りないので椅子を買いにホームセンターへ行ったり、経堂オオゼキで食材の買い出しをしたりして準備。

昼食

キムチと低タンパクごはんで、軽く昼食。


午後三時頃から準備をはじめたら、意外にさくさくと準備が進んでしまい、午後四時過ぎにはあらかた準備できてしまった。完全に時間の読み違え。そういえばそうだよな。この前は午後四時開始だったから午後すぐに準備はじめたんだけど、午後七時開始なら、五時頃準備はじめれば充分。
ひとやすみして、葉巻ふかしつつ、「白いタカ」を読みつつ、時間をつぶし、午後六時頃、準備再開。

午後七時料理完成。

1)胡麻油でさっと炒めた茄子を鶏スープでちょっと炊いて豆板醤甜麺醤コチュカルで味付けしたら頭から汗が吹き出る程辛かったので慌てて砂糖で辛みをごまかした危険な麻婆茄子
2)真面目に作った純正ラタトゥーユ
3)里芋インゲンニンジンを鶏スープ麺つゆ砂糖多めで炊いた野菜炊き合わせ
4)辛くなかった辛み大根を刻んで一塩してオリーブ油を絡めたサラダ
5)「北あかり」っていうジャガイモを茹でてマッシュしてたっぷりのバターを和えつつ潰したマッシュポテト
6)この前思いつきで作って美味かったほうれん草椎茸を鶏スープで炊いたもの
7)成城石井で買ったオリーブ
8)レッドチェダーチーズ
9)鶏ムネ肉のソテー
10)スープのダシがらの鶏もも肉
11)お土産に貰ったレアチーズケーキ
12)ベルギーの板チョコ

で、そして、なにより美味しいブルゴーニュワイン!!

8〜12 は、食餌制限の都合で僕は食べてない。

個別の料理の写真も摂らないと面白くないよな。今度から撮るようにしよう。病気療養休眠中とはいえ、「写真家」だもんな。

愉しかったねえ。ひとりまた結婚したんで、その結婚パーティやらなんやらを企画しようっていう趣旨だったんだが.....そっちはなんだか最後の最後に酔っぱらい状態でざくざくっと進んでしまったんだが....。
会場貸してくれるって人が、「...こいつ酔ってんな.....」って程にぐだぐだに酔っぱらってたので、不安。日本橋のレストラン、貸し切りで5万でいいっていうんだもん。ムリだろ? 絶対、酔っぱらい上の発言で覚えてないんだろうと思っている。

結婚のなれそめの話やらではなくって、尼崎のカラオケ屋で小ヤンキーが金払わない話やら、多分契約上の守秘事項なんじゃないかっていうビルのテナント料のからくりとか、障害者が団体で風俗借り切る話とかで、ゲイの出会い用のiPhoneアプリ(半径1km以内のゲイの居場所が写真付きガーっと表示されて連絡取りあえるんだって。写真登録すれば一気に20名くらい表示されるらしい)の話とかでものすごく盛り上がってしまった。

「言い寄ってくるのは元彼ばっかり。然もみんな既婚。わたしってなんなん? 本当はわたしってひとりきり?!」っていうんで、「あなたが好きです。結婚してください!」と求婚したが、スルーされた。そんなもんだ人生って。

会食中も写真撮れば良かったなあ。最近写真撮る習慣がなくなりつつあるよなあ。なんか常に写真撮りたくなるようなデジカメ買わなきゃなあ。

あいかわらずよく呑むメンバー。五人で、ワイン五本と500mlビール二本とブランデー半分が空いた。然もひとりは酒呑まなかったので、四人でそれだけ空けた計算。

料理はキレイになくなった。ダシガラの鶏モモは残ってたな。不味かったんだな、きっと。

ラタトゥーユもちょっと残ったな。


みんな帰った後、ひとりで、ロープロテインパスタを茹でて、ラタトゥーユの残りに入れて喰った。美味かった。そりゃ、美味いんだが。

愉しかったなあ。また誰か呼びたい。誰か遊びに来ないかなあ。



五月十六日

昼までうだうだ。飲み疲れ? 洗濯したり野菜買い出しに近所のスーパー「ライフ」へ行ったり。
ライフって、田舎のデパート風の店。趣味の悪いおばあさん向けの衣料品が安売りしてたり、子供向けのへぼいゲームコーナーがあったり。食料品は普通に良いみたい。ボジョレーの安いのも売ってたし、スビズバも売ってたし、T-Falもいっぱいあった。
それにしても老人ばっかだよなあ。スーパー中がカートに縋ってよたついてる老人ばっかなんで歩きにくいこと歩きにくいこと。

昼食

ニラモヤシをニンニク醤油で炒めたスタミナ炒めと、低タンパクごはん。

炒め物にもうちょっと火力欲しくなってる。なんか火力の強いガスコンロをひとつだけ入れようかな。

昼食その2

物足りなくて、近所のさぼてんで、北海道コロッケと刻みキャベツ買って来て食べた。
カゴメウスターソースが欲しいんだが、この近辺にない。ブルドッグのソース、好きじゃないんだよなあ。


「白いタカ」を、三十二年振りに読んでる。面白い。良い小説だし、瀬田貞二さんの訳文も良い。こんな良い小説が絶版でこの世の中から消えようとしてるのかあ。Googleブックスでスキャニングくらいしといて欲しい。版元版権者はシノゴの言うなら、きっちり出版しといてくれ。

「白いタカ」読んでると、白人たちがインディアンに広めた酒って、「ラム酒」なんだよな。この話って18世紀頃か? その頃まだアメリカ産のウィスキーとかバーボンってなかったのか? まあラムの方が美味いけど。

先頃話題になった「反イルカ漁騒動」への反論を思いついた。
オーストラリア人アメリカ人ヨーロッパ人の白人なんとか保護団体になんか言い返したいなら、「植民地主義の過誤」を持ち出せばいいんじゃないのか?

わたしたちは、イルカや鯨に感謝を捧げつつ、何万年も共存してきたのです。あなたがたが鯨油を搾り取るために鯨を絶滅寸前まで追い込んだのと一緒にしないでください。獲り尽くそうなんてしていません。わたしたちが生き延びるために少しづつ彼らの命を分けてもらって来たのです。それを禁じようとするというのは、ちょうどアメリカインディアンたちからバッファローを取り上げるようなことですよね? バッファロー保護を口実にアメリカインディアンを居住地へ追い込ん、彼らから生活のすべと先祖から知恵をすべて奪った。映画アバターの悪者たちのようにね。同じことを日本人に対してもしようっていう意図ですか?

先住民保護をテーマにした映画は、アカデミー賞にノミネートされるような伝統があるのだから、この反論は効き目がありそうな気がしてる。

ほんとうのところ、イルカって脂身ばっかで不味いらしいから、どうでもいいような気はする。いいような気はするが、よその国の連中に食い物やら習慣についてどうこう言われるのは不快なもんだ。「朝鮮人は犬を喰うんだって? 信じられねえよな。犬は可愛い僕らの友達だろ?」とか、余計なお世話だ。その点、中国人の「中国人はなんでも喰う。中国人が喰わないのは四つ足では椅子と机だけだ」っていう言い分は上手いよなあ。「日本人は魚の形してればなんでも喰うんだ」って居直るのがいちばんなんだが。

明日は、長野県佐久市協和ってところへ行く。金曜日にはまた名古屋だし。ヒマなんだが、わりと多忙。





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