ニッポン語が危ない!


いまさらながら、Googleブック検索が、凄い!
これこれ! こういうものが欲しかったです。
残念ながら日本語はとってもお粗末で大したものがひっかかってこない。


どっか「お宅の本棚、スキャンします」っていうサービスをはじめてくれないかな?
「あの本の、あの辺に書いてあった筈。で、その本は、あのあたりに埋まっているような気がする・・・」から探し始めるのだが、この掘り起こす作業が大変で大変で、該当の本に行き着かなくて、それでも読み返したくて買い直したりして、本屋で買って帰って来て、包みを解いて、本棚に載せると、すぐ下に同じ本があったりする・・・・。
そんな苦労ともこれでおさらば。


谷川俊太郎たちがなんか言ってるのかあ。
日本文藝家協会もなんか言ってるのか。
日本出版著作権協会もなんか言ってるのかあ。
面倒があるとわかったら、グーグルの方で日本語は忌避しちゃって、日本語だけデータベースに欠落したまま、知のアーカイブができるってことになんのかねえ。迷惑な話だ。
知的な日本語ってweb上には殆どない状況が続いてるんだが、谷川俊太郎らの抵抗が最後の後押しになって、このまま死滅する言語の仲間入りをしていくのかもねえ。
谷川俊太郎倉本聰なんていう泡沫文筆家の文章はいらない。ブロガーの日記で代替できるもん。
でもマルクスベンヤミンフーコーカネッティサルトル夏目漱石中村元大江健三郎ジュネ中野重治花田清輝なんかは日本語の奴をきっちりデータ化して欲しいよねえ。


孫の世代から、「おじいちゃんがマルクス読んだなんてウソウソ! だって大して英語読めないじゃない!」とかバカにされて、「何を言うか! 昔は日本語に訳されたマルクスがいくらでも出回っとったんじゃ。マルクスだけじゃない、ドストエフスキーだろうがプルーストだろうが、全部日本語で読めたんじゃ!」とか反論しても、「ハイハイ、そーねー。今でもバカな子のために日本語で難しいことをわかりやすく説明してる日記とかあるもんねえ〜。昔からあったのねえ〜。ハイハイ」とかスルーされるようになるのだろうな。
全部、谷川俊太郎のせいだ。恨んでやる。墓石削ってやる。