死んだら地獄へ行くよ


「ねえ」
「うん」
「死んだら 地獄へ 行くよ」
「・・・・・」
「地獄では お地蔵様に 石を積んで あげるのが 仕事だ」
「なぜ」
「なぜって 決まっているの だから仕方がない」
杉浦日向子「百日紅(三)/野分」ISBN:4480701842 より)
時々、思い出す一節。
慚愧懺悔六根清浄。




元「エホバの証人」が証言する
エホバの証人」とか、冗談としては面白いんだが、即物的に書かれたものを読んでしまうと、洒落で済む話ではない。

まずぎょっとするのは、家計。
http://www.k4.dion.ne.jp/~bautin/ehosyounomiti.html

こんな生活スタイルが、エホ証のすばらしい生活スタイルだろうと思います。
収入ですが、新聞配達で月6万円、アルバイトで5万円くらいです。
月の収入11万円で何をどうしろと。年金・健康保険・家賃を想像してみてください。
どうしようもありませんね。(笑)
11万?15万をめど?
これ、最低生活水準、ぎりぎりだよなあ。

加えて、「基本、高等教育を受けさせたくない」っていうのも、なにやらぎょっとする。
http://www.k4.dion.ne.jp/~bautin/ehosyouprofile.html

エホ証の教えには、高等教育を否定する傾向があります。
高校も、大学へ進学しようとするなら、普通科を選択するのが通常ですが。
男子なら、公立の「工業高校」・女子なら公立の「商業高校」を選択するのが普通でした。
たとえ普通科を選択しようとも、私立の学校は選択する事は皆無です。
私立高校は、宗教団体関連の高校が多い事が理由として挙げられます。

現在の指導がどのように行われているか、正確に知る事は出来ませんが、当時、大学進学が二世信者には「ご法度」のように教えられていました。
現在でもこの傾向は変わらないと聞きます。

と言って、独自の教育機関を用意している訳でもないのだし。

さらに、「ムチ」。
要は、家庭内体罰のことらしいのだが、これが戒律によってなされるのではなく、各自の「良心」によってくだされるのだから、たまったものではなかろう。
悲惨だよなあ。
親の方針から言って、友だちをつくることもできそうにないし、貧乏だし、家に帰れば、親の気分次第で、「罰」が下る。「罰」は抽象的なものではなく、痛くて恐くて辛い「体罰」だ。
すべては、来世のため?
単に悲惨だ。


実家の近所(名古屋市名東区星ヶ丘)に「王国会館」があって、よく布教してた。
東海高校の奴がつかまって、王国会館に連れ込まれて、何時間も説教受けて、それでもウンと言わずに最後まで頑張り通して、なんとか解放され、会館から出た途端、後ろから「地獄へ堕ちろ!」と罵声を浴びせられた、なんて笑い話もあったっけ。

ムチに脅える王国よりは地獄がいいやね。


そういえば、大学で、エホバの証人ってみたことないかもしれない。
宗教関係なんでもいる大学だったけど(創成期のオウムのメンバーもいたんだもんね。哲学科の教授は統一教会だったし)、単にいなかったんだ。