牛スジ4キロ仕込みの修羅場

1日目
牛スジ4kg到着。

とりあえず解凍。

「明日から仕込みかな」と思っていたら、夕方には解凍できてしまった。
足の早い食材なので、覚悟を決めて、仕込み開始。

準備
1)シンクをキレイにする。
これから牛のアクと脂の沼と化すので、その前にとるもとりあえずシンクの掃除。
2)床に段ボールを敷く。
どうしても足下は濡れる。しかもごてごてに脂で汚れる。床に水を撒けない以上、段ボールを敷いてネトネトベタベタ化予防。
3)清潔なタオルを多数用意する。
脂で手がすべるし、他のことをしたくなった時に、手を拭えないと不快で不快でキレるので、手ふき用のタオル多数用意。
4)バスタブに湯を張る。
がんがん炊くから立ちのぼった湯気やら脂やらで身体中ゴテゴテのヌトヌトになることは目に見えている。終わったら即入浴できる用意。


本番
まずは、じゃぶじゃぶ洗って、可能な限り、血と脂を落とす。


でっかい蒸し器の鍋に、肉を投入して、湯を張ると、

湯が血で真っ赤に染まる。


ザルを使いつつ、じゃぶじゃぶ洗っては絞り、洗っては絞り、洗っては絞り・・・・・


いつもだと、二三回で、キレイになるけど、量が、量だけに、キレイになりゃしない。
ひたすらじゃぶじゃぶともみ洗い。ぎゅうぎゅうと掌底で押す。

じゃぶじゃぶ、ぎゅうぎゅう、じゃぶじゃぶ、ぎゅうぎゅう、じゃぶじゃぶ、ぎゅうぎゅう、じゃぶじゃぶ、ぎゅうぎゅう・・・・・

血が抜け切らないので、泣きそうになる。

景気つけにリー・ドーシーを大音響で鳴らす!


だいぶ元気になる。

適当なところで諦めて、一度、火を入れる事にする。

水と焼酎とローリエを入れて、強火でぐらぐら。


結構洗ったんだが・・・・。
大量のアクと脂と汚れとなんやかやがぶくぶくと湧いて出る。

一度、ざざざざっと流してしまって、水でざざっと洗う。



一片づつ拾い出して、脂やら腱やらを切り落として、少し綺麗にする。
(この辺はひたすら手元の作業なので、写真撮る余裕なかった)




もう一度、水と焼酎とローリエでぐらぐらぐらぐらぐらと煮立てる。

アクと脂をすくって、他の容器に移す。

すくって移す。すくって移す。すくって移す。すくって移す。すくって移す。すくって移す・・・・


手前の黄色いのが、脂。
ほんとに、こんな黄色。

とりあえず冷めるのを待つ。


修羅場終了。
風呂入って、さっぱりしました。


2日目

こんな感じ。
固まってる脂を取り去る。


黄色い脂は、こんな感じ。
液状のままにシンクに流して、下水が詰まるとイヤなので、冷まして、固めてから、可燃ゴミとして廃棄。


Ziplocに入れて、冷凍。
あとは、普通の肉と同じ要領で調理できる。
どうっすかなあ。
1)チリコンカン風
2)ドテ
3)割り下煮
迷ってる。
串に打とうかどうかも。