なぜそうかというと、いま、みんなランキングでしょ。批評ではなくて、テレビなんかでやっているランキングを見て選んでる。自分で探すのではなくて、行列のできたラーメン屋にならぶのと同じですね。それから、観客にわかりにくいものを解釈する力が弱くなっているということも指摘されています。確実に、ここ10年くらいで観客の質が変化してきたと思いますね。たった10年ですけどね。
劇場関係者、配給関係者とこういう話がでますが、かつては、わかろうがわかるまいが、背伸びして見に来るような観客が来ていた。劇場もそういう映画を上映してきた。ところが、いまはもっと噛みくだきやすい映画に中高生が流れる傾向が出てきたと皆がいいます。固い肉を食べてアゴの骨を鍛えなければいけない年代で、柔らかいハンバーグばかり食べるというようにね。（・・・・）東京の若くて生意気なひとたち、知的にも生意気なことをしようとしているひとたちが、劇場からどんどん減ってきています。
劇場は危険が一杯！──掛尾良夫インタビュー
http://flowerwild.net/2006/11/2006-11-10_112635.php
強調部分が間違っていた。
「いま、みんなランキングでしょ。批評ではなくて、テレビなんかでやっているランキングを見て選んでる。自分で探すのではなくて、行列のできたラーメン屋にならぶのと同じですね。」を強調しなければ、いけなかった。大体が、「生意気な若者」が減っているんじゃなくて、「若者一般」が減っているんだし、「劇場から減ってる」んじゃなくて、「日本中から減ってる」んだから。
