アドルノの気息


うーん・・・・
こんなにはっきりしたカツゼツで喋ったのだなあ、アドルノ
意外。
もっとぼそぼそとうつむいてつぶやくのかと思ってた。
確かに、「人生ケンカ腰」って人だもんね。

肺活量もある。
68年って、死の前年? 確か、68年に大学を引退してる筈。
最晩年で、これだけの肺活量は見事だよね。
これだけの肺活量があるから、あんな文体になるのだ。

青白い顔して、無表情なままに、傍若無人に、一本調子で、自説を、長々と、よどみなく、はっきりした発声で、愛想なく、ぶつけつづけて・・・・人から毛嫌いされまくっても、気にしなかったんだろう。

それにしても聴衆たちの退屈ぶりが・・・。
どこで文章が切れるのかわかんない感じで、聴き手なぞいないかのように振る舞うアドルノは、実にアドルノっぽい。

68年の学生反乱の頃、教壇から追い出されたって逸話があるけど、頷けるよなあ。






否定弁証法

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