形式主義は唯物論の敵だ


搬入、終った。
帰りそびれて最後まで居たけど、とっとと帰るスタイルだったみたい。

高所作業は、恐かった。恐かったから、やらなかった。

グループ展として、できあがってみたら、なんだかあんまり面白いものではない。なにより根本的に吉野英理香にしろ誰にしろストリートスナップって嫌いなんだろう。いや、嫌い以前につまんないと思っている。
「猿人全開」で「乞食ビンボー隊」の吉野英理香は、約十年振りでなんか変化があるかなと思ったら、別になにも変化なかった。変化ないままに衰えが来てた。丸くなったという奴だ。円熟味が増したと言ってもいい。可愛らしい子供にレンズが向き、愛玩動物に興味が向かい、通行人写真は相も変わらずだが、ついつい気後れから後ろ姿を掠めとってしまう。手慣れた手つきで荒っぽくはできるが、だからといって本気で荒れ狂っている訳ではない。
鈴木清流にせよ、土田ヒロミ流にせよ、形式主義唯物論の敵だ。物質の荒々しい突出と物質の突出を装った様式美とは別物だ。

そんな写真展です。
来てもいいけど、面白くはない。

錯綜する光 影 そして記憶」展に参加してます。
会場 : 横浜市民ギャラリーあざみ野
会期 : 7月15日(火)ー20日(日)
時間 : 10時ー19時(最終日のみ17時終了)