阿佐ヶ谷神明宮を呪いつつ歌舞伎町で本読んでたら不動産連帯保証人の

忌わしき阿佐ヶ谷神明宮の秋祭りだった。

朝から神主が拡声器持って演説してるわ、よそから柄の悪い祭りマニアが押し寄せて道ばたにしゃがみ込んで酒呑んでるわ、鬱陶しい。阿佐ヶ谷駅前では、民族主義右翼が演説までしてた。
阿佐ヶ谷地元で、がめつい等と実に評判の悪い神明宮だが、もうこりゃ、地元の祭りと言えないだろう。特定宗教法人の宗教行事。特定宗教法人の狂信的な信者さんたちが集って宗教行事やるんだったら、自分ところの境内でやるなり、どっか広っぱを貸し切るなりしてくれ。創価学会だって統一教会だって幸福の科学だって天理教だってPL教だって立正佼成会だって、そうしてるんだから。


大体、地元の人は「神明宮」なんて呼ばない。天祖神社って呼ぶ。なんでも噂では1985年頃のバブル景気真っ最中に高い金出して「神明宮」っていう屋号を買い取ったんだとか。言わば地価高騰時に立ち上げられたバブル神社だ。無理して高い金出して名前を買ってその上納金やらが忙しいもんだから、ひたすら地元から金巻き上げることに熱中してるって、町では噂されてて評判悪い。そんなんだから、祭りも地元の人間なんていやしない。よそから来てる連中ばっかだから、行儀が悪いんだ、これが。

それに比べて、馬橋稲荷のお祭りは、愉しいらしい。
「神明宮=金の亡者ガッポリ系神道」、「馬橋稲荷=江戸時代から続く地元のお社」って感じで、阿佐ヶ谷界隈では評判が立っている。

この阿佐ヶ谷「神明宮」って来歴の怪しげな神社。
HPみても、実に怪しげだもんな。1800年の記録だ、1828年の記録だって話はあるのに、そこからぽんっとトンで次が昭和六十年に改築した話。明治期とか昭和前期になにがあったか書いてない。「天祖神社」の名前も一切書かれてない。
馬橋稲荷の方は、鎌倉天保明治昭和の歴史がはっきり書いてある
ご神体が、「天照大神」ってのもねえ・・・。「天照大神」って伊勢の神さんだろ? 実にとって付け足したような「大日本帝国時代」臭がしてる。それなりの由緒のある神社の神さんってこんなわかり易い名前してないもんだよね。

神明宮にはなんか隠したい「起源」があるのだろう。


特定宗教法人の宗教行事の金属楽器と祈りのうなり声がこだましてて、喧しくてたまらん。
仕方なく外出。



新宿ジュンク堂で本買って、歌舞伎町サブウェイのテラスで読む。

これってなんかコースになってる。

ギュンター・グラス「玉ねぎの皮を剥きながら」を読んでたら、後ろの席でいきなり怒声。

「先生」と呼びかけられてる連帯保証人氏と、不動産屋の問答。
どうもその「先生」が連帯保証したハンさんが部屋を誰かに又貸ししてて、なおかつ家賃を滞納してる。不動産屋は、その部屋の明渡しを画策して、連帯保証人立ち会いの元、ともかく一度部屋に入ろうと。連帯保証人の「先生」の方は、見知らぬ人が住んでるなら私は関係ない、知らない人の部屋に勝手に入ったら犯罪だし、責任はない、と。

結局、連帯保証人氏が折れて、みんなで連れ立って、東京都新宿区歌舞伎町2-8-3浅岡ビルへ入って行ったようだ。浅岡ビルなら、この程度のもめ事はいくらでもありそう。奇妙な店子ばっかりだったもんな。


夜。

家で、新世界風「シチュー」を作ったです。
豚コマ玉ねぎジャガイモをかつおだしで炊いて塩味。
今日は、にんにくも使った。
長ネギもいれてみた。
だいぶオリジナルの「シチュー」とは違うか。
でも美味しかったです。
かつおだしと豚肉って実によくあう。

歌舞伎町で、キンミヤ買って来たので、みりんで割って、ヤナギカゲ。
キンミヤのヤナギカゲって危険だよなあ、と思ったけど、割とすっきり冷めたな。
飛んだけど。


今日は、ベンヤミンの予習の日だ。
ちょっとは余裕を持って準備しよう。





玉ねぎの皮をむきながら

玉ねぎの皮をむきながら