オーソン・ウェルズの「運び屋」

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自家製ジャンボチキンカツライス


イーストウッドの「運び屋」は、まるきりミスキャスト。加えてイーストウッド監督に撮れる題材でもない。「人生、寄り道、楽しまなくちゃね」とかって感じぜんぜんしないんだもん。イーストウッド、せっかち。じいさんが乗ったトラック、ビューーンってスクリーン横切っていく。よたよた走ってる感、まるでない。


「誰が撮るべきなんだろう?」って考えたけど、老オーソン・ウェルズだ、っていう結論に落ち着いた。
オーソン・ウェルズなら、映画会社が蒼くなるのもかまわず贅沢にフィルムを長回しをしまくって、おんぼろトラックがアメリカの田舎をよたよたよたよた寄り道しながら走るところ撮るだろうねえ。トラックの中では、オーソン・ウェルズが、太鼓腹を揺すりながら葉巻をふかしハンバーガーを齧り怪しげな歌を能天気に歌いあげ、若くもなければ美人でもない上にスタイルも悪いアメリカの田舎女たちにでれでれでれでれと媚を売りまくる。このスケベじじい!
おんぼろトラックに乗った老フォルスタッフのコカイン運び屋。
すげえ観たいなあ。